Database Night Hokkaido 2016 Summerに参加
前日の北海道マラソン参加で重たくなった足を引きずりながらも、Database Night Hokkaido 2016 Summerという勉強会に参加してきました。
個人的には、正直、とても面白かった。
普段あまりDBをいじっていないこともあり、知識の整理にとてもよい参考となりました。以下、私的まとめなど。
yoku0825さん
MySQL fabricという、誰も使っていないと思われるHA構成をつくれるツールについての苦労話。今は知らないけど、使おうと思ったらバグだらけで使えなかったとのことで、誰も使っていないことが判明してしまったとのこと。
MySQLはOracleに管理が移って以降(?)、ドキュメントの邦訳も勝手にできなくなってしまい、ドキュメントの日本語化という点では、PostgreSQLに大きなビハインドとなっている模様。日本語マニュアルがないと日本人には無理だろうなぁ・・・。こういった理由で日本でMariaDBが流行るという展開もあるのかもしれない、と思った。
soudai1025さん
広島から来てくださったとか。マルチバイト全文検索できないなら、URLエンコーディングした文字でやればいいじゃん、という件。確かにできそう。URLエンコード/デコード自体は標準機能として備えてないらしく、ストアドでやるかどうか、みたいなところもある。以下のようなbase64もオプションなのかな?その辺はちょっとよくわからないけど。
https://www.postgresql.jp/document/7.2/user/functions-string.html
Software Design 10月号にOracle→PostgreSQLの移行の記事を書かれたとのこと。
買いましょう。
kazunori_279さん
Google Cloud Platformのエバンジェリスト的な方。
Datastore、Megastore、Bigtableの位置づけの説明がわかりやすかったです。だいたい以下の感じ。
Googleのサービスは主にこれらで構成されていて、Googleのエンジニアはいかに、通常のSQLでできることを、SQLを使わずに実現するかに頭を悩ませているとのこと。
これらはメモリサイズにレスポンスが依存しないように設計されていて、ディスクアクセスで実現するインデックスをたくさんもっている。平均的には8割~9割はインデックスの情報。ただし、メモリに依存しないレスポンスタイムを実現できる。
制約としては、JOINできない、COUNTできない。
marcy_teruiさん
AWSのNoSQLであるDynamoDB、SimpleDBについて。後者の方が、ほぼ完全従量課金なのでおすすめ!とのこと。だがしかし、講演でおっしゃっていたように、SimpleDBはトップメニューから辿れない!!!でも、Google検索からだと行くことができる。
DynamoDBはKVSのような感じ、SimpleDBはドキュメントDBに近い感じとのこと。SimpleDBはサイズなどいくつかの制限があるものの、DynamoDBよりも安くなりやすい。(もちろん使い方にもよる)
その他、最後に飛び入りの宣伝として、YAPC北海道というのが12月にあるとのこと。
「やっぱし」と読むのではないらしい。perlのカンファレンスとのこと。まだperlって結構使われてるんですかね?そのあたりは普段触ってないのでちょっとわかりませんが。